2011年4月20日水曜日

昨日一昨日の京都新聞

きのうおとといの京都新聞で、岡田暁生氏が文章を書いていた。要は、東日本大震災の後にテレビのバラエティ番組をやったり、見たりするのは許し難いという趣旨で、アドルノの有名な言葉「アウシュヴィッツの後に詩はあり得ない」を引用しながらの論である。しかし、考えるに二つの点で異議あり。まず、これは全く当事者たちの心情を理解しない発言と言えるだろう。余りにも厳しく過酷な状況の中で少しでも「娯楽」を得ようとするのがそれほど否定される行為だろうか?そしてもう一つ。アドルノのアウシュヴィッツと今回の大震災は「同じ」か?違うでしょ。アウシュヴィッツはナチスの蛮行であり、大震災は(ほぼ)天災である。