2011年4月25日月曜日

Jérôme Bastianelli

Jérôme Bastianelli, Federico Mompou : A la recherche d'une musique perdue, Payot 再読了。熊本マリの訳し間違い(というか矛盾点か、つまりどちらが正しいかよくわからない)が判明。モンポウが子供の頃、日露戦争ごっこをして遊んだ時に、日本側についたと熊本は訳している。しかし、同じジャネスが情報源であるバスティアネリによれば、国の大きさを見て、彼はロシア側についたということだ(彼自身が子供の頃から大きかったので)。また、モンポウが休暇をよく過ごしていたディナールというのがどこだかわからないで悩んでいたが、フランス大西洋岸の町らしい。また、ラ・ガリーガとかプチェットというのもまったく見当がつかなかったが、バルセロナの近郊(まあ大体そうは思っていたが)であることがはっきりした。以前にこの本もちゃんと読んだつもりだったが、忘れているもんですな。しかし、そういうのもちゃんと良心的な訳者だったら、注くらい付けるべきだろう(ウパニシャッドに変な注を付けているくらいだったら。他にもなんだか奇妙な注がたくさんあったぞ、いちいち言わないけど)。